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牧太郎の大きな声では言えないが…

サンデー毎日元編集長牧太郎専門編集委員の名物コラム。原則毎週火曜日更新。政治ネタから巷の話題まで、裏の裏を知り尽くしたベテラン新聞記者が世相をぶった斬ります。

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牧太郎の大きな声では言えないが…

「遺体ホテル」バブル?

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 株には興味がない。別に理由はない。あえて言えば「カネがない」から。「株はバクチと同じ。カネ持ちが勝つ!」と母親に教えられた。

 実家の料亭「柳橋・深川亭」の客には“兜町の風雲児”といわれた人物が何人かいた。例えば、藤綱久二郎さんは1952年、三菱地所の前身、陽和不動産の株式を買い占め、三菱グループを震撼(しんかん)させた。役員就任を要求、法外な値段で同社の株を買い取らせる。当時57歳の藤綱さんは豪遊した。5000円札も1万円札もなかった時代に、芸者の背中に1000円札をペタペタ張って上機嫌。三菱はグループ内企業が株式を相互に持ち合う方式で対抗した。翌年にソ連首相スターリン重体が報じられると株価は大暴落。藤綱さんの豪遊を「立て替え払い」していた母は大きな痛手を負った。「証券取引所の給仕上がりの藤綱さんが三菱財閥の資金に負けた…

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