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的川博士の銀河教室

432 数を増す超小型衛星/1

ブームの火付ひつやく日本にっぽん

 いま世界せかいでは、超小型衛星ちょうこがたえいせいばれるちいさな衛星えいせい開発かいはつげがさかんになってきています。おもさが3トンも4トンもある衛星えいせいげられるようになってきている一方いっぽうで、10キログラムにもたないような衛星えいせいもたくさん発射はっしゃされているのをごぞんじですか。

     いろいろな定義ていぎ仕方しかたがあるようですが、大体だいたい10キログラム以下いかを「超小型衛星ちょうこがたえいせい」とするのが普通ふつうだろうとおもいます。10キログラムって、みなさんの体重たいじゅうよりかるいでしょ。この超小型衛星ちょうこがたえいせいのブームの火付ひつやくになったのは、2003ねん世界せかいはじめてげ・運用うんよう成功せいこうした東京大学とうきょうだいがくの「キューブサット XI-IV(サイ・フォー)」(写真しゃしん)です。

     衛星設計えいせいせっけい初心者しょしんしゃである大学生だいがくせい大学院生だいがくいんせい中心ちゅうしんとなって、手探てさぐりで試行錯誤しこうさくごかえしながらつくげたもので、衛星えいせい指令電波しれいでんぱおくったり、衛星えいせい状態じょうたい観測かんそくデータを受信じゅしんしたりする「管制かんせい」も、東京大学とうきょうだいがく研究室けんきゅうしつ屋上おくじょう設置せっちしたアンテナをかいしておこないました。見事みごとにそれをやりとげ、搭載とうさいした地球観測用ちきゅうかんそくようのカメラも正常せいじょうはたらいて、画像がぞうがいっぱいおくられてきました。じつは、げから13年以上経過ねんいじょうけいかしたいまでも、データがているんですよ。

     それをはじまりとして世界せかい徐々じょじょえていった超小型衛星ちょうこがたえいせいは、2013ねんから急激きゅうげきにそのかずしています()。そのなかには、おなかた超小型衛星ちょうこがたえいせいをたくさんいろいろな軌道きどうせてネットワークをり、地球全体ちきゅうぜんたい衛星通信えいせいつうしんシステムをつくそうというような野心的やしんてきなプログラムまであらわれています。

     1957ねんきゅうれんのスプートニクが人類史上最初じんるいしじょうさいしょ衛星えいせいとして地球ちきゅう周回しゅうかいしてから、今年ことしはちょうど60ねんになりますね。このかん人工衛星じんこうえいせい利用りよう仕方しかたも、科学観測かがくかんそくにとどまらず、天気予報てんきよほう国際電話こくさいでんわ・テレビ中継ちゅうけい地球観測ちきゅうかんそくから飛行機ひこうきふね航行補助こうこうほじょ、カーナビにいたるまで、じつ多岐たきにわたるようになっています。そしてそれにともなって、衛星えいせい機能きのうについてもますます高度こうど複雑ふくざつ要求ようきゅうまれて、衛星えいせいはどんどんおおきく、おもくなっていきましたし、せる機械きかいもどんどん複雑ふくざつになっていきました。衛星えいせい役立やくだかたがすごければすごいほど、それはたりまえのようにめられてきたのです。

     日本にっぽん最初さいしょ衛星えいせいは1970ねんの「おおすみ」ですが、これはわずか24キログラムでした。それ以降いこう日本にっぽんげた衛星えいせいは、大型化おおがたかする傾向けいこうがあります。それでは、最近さいきん超小型衛星ちょうこがたえいせいは、なぜえてきているのでしょうか。その理由りゆうを、次回読じかいよいていきましょう。(つづく)


     ★的川泰宣まとがわやすのりさん

     ながらく日本にっぽん宇宙開発うちゅうかいはつ最前線さいぜんせん活躍かつやくしてきた“宇宙博士うちゅうはかせ”。現在げんざい宇宙航空研究開発機構うちゅうこうくうけんきゅうかいはつきこうJAXAジャクサ)の名誉教授めいよきょうじゅYACヤック顧問こもん、「KU-MAクーマ名誉会長めいよかいちょう、「はまぎんこども宇宙科学館うちゅうかがくかん館長かんちょうつとめる。


    日本宇宙少年団にほんうちゅうしょうねんだん(YOUNG ASTRONAUTS CLUB-JAPAN)

     宇宙好うちゅうずあつまれ!! http://www.yac-j.or.jp

    NPO法人ほうじん ども・宇宙うちゅう未来みらいかい(KU-MAクーマ

     宇宙教育うちゅうきょういくサポーターあつまれ!! http://www.ku-ma.or.jp

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