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第94回センバツ高校野球

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「21世紀枠」選出経過と結果

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21世紀枠でセンバツ出場が決まり喜ぶ不来方の選手たち=岩手県矢巾町の同校で2017年1月27日午後3時16分、徳野仁子撮影 拡大
21世紀枠でセンバツ出場が決まり喜ぶ不来方の選手たち=岩手県矢巾町の同校で2017年1月27日午後3時16分、徳野仁子撮影

 2001年の第73回大会での創設以来17年目を迎えた21世紀枠は、全国の候補校9校から3校を選出した。まず西日本(近畿、中国、四国、九州の各地区)、東日本(北海道、東北、関東・東京、東海、北信越の各地区)からそれぞれ1校を選び、3校目は地域を限定せずに選出した。

 その結果、西日本では四国地区の中村(高知)、東日本では東北地区の不来方(岩手)、3校目として東海地区の多治見(岐阜)を選んだ。

センバツ出場が決まり帽子を飛ばして喜ぶ中村の選手たち=高知県四万十市で2017年1月27日午後3時33分、大西岳彦撮影 拡大
センバツ出場が決まり帽子を飛ばして喜ぶ中村の選手たち=高知県四万十市で2017年1月27日午後3時33分、大西岳彦撮影

 選考にあたっては、午前9時から21世紀枠推薦理由説明会で特別選考委員15人が報告や資料などをもとに東日本、西日本に分けて選出にふさわしいと思う順位をつけ、午前11時からの21世紀枠特別選考委員会で議論した。【 21世紀枠特別選考委員会】

西日本 中村(高知)

 西日本の選考は4校のうち比較的評価の高かった3校を中心に審議が進められ、最終的に中村が選出された。

 中村は高知県西部に位置する1900年に創立された伝統校。1930年創部の野球部は1977年センバツに初出場し準優勝。12人の部員による快挙から「二十四の瞳」として注目された。今は周辺地区の過疎化が進み練習試合をするのも移動に往復5時間以上かかるほか、中高一貫校でありグラウンドも十分に使えないなど環境面を克服。昨年の秋季高知大会では私立の強豪校などを破り優勝した。特別選考委員会では「文武両道で地域に密着した学校。地域からは高知市に進学する中学生も多い中、必死に取り組んでいる」といった意見が出された。

東日本 不来方(岩手)

 東日本の選考は5校のうち評価の高かった3校を中心に議論が進められた。議論は白熱したが、最後は2校に絞られ多数決の結果、不来方が選出された。

 不来方は1988年創設の比較的新しい学校。推薦制度のない野球部は10人の部員と3人の女子マネジャーで活動している。人数が少なく実践形式の練習が困難な中、個人の練習量を増やして力をつけた。特別選考委員会では「少人数のチームゆえの良さがある。一人一人が自分自身をかけがえのないものと自覚している」といった意見が出た。

3校目 多治見(岐阜)

 残った7校から1校を選出するにあたり、西日本、東日本の選考で評価が高かったものの選出には至らなかった4校を中心に検討し、最終的に多数決の末、多治見が3校目として選ばれた。

 多治見は1923年創立の伝統校。学業との両立に励んでおり、近隣の小学校より狭いグラウンドを他部と共用するなど練習環境は厳しいものの、ボールの代わりにバドミントンのシャトルやテニスボールなどを使った練習などの工夫もあって、昨年の秋季岐阜大会で悲願の初優勝を遂げた。特別選考委員会では「文武両道で地域に根ざしており、熱い声援を受けている学校」といった意見が出された。

<21世紀枠特別選考委員のコメント>

佐山和夫さん(日本高等学校野球連盟顧問・ノンフィクション作家)

 素晴らしい精進を続ける野球少年たちの姿……。それが全国各地で見られているということを実感し、感銘を受けました。代表3校が吹く起こす新風に元気づけられる学校も多いことだろう。

浅井愼平さん(写真家)

 21世紀の高校野球にふさわしい、熱く深い選考会でした。選ばれた高校の全力の戦いを確信しています。高校生らしく爽やかで力強い試合を楽しみにしています。困難な時代を乗り越えるメッセージになることを期待しています。

あさのあつこさん(作家)

 今回も大変な選考会となりました。どの学校にもそれぞれの魅力があり、悩みました。結果として選ばれた高校は個性豊かな野球を甲子園で存分に見せてくれると思います。とても楽しみです。

ヨーコ・ゼッターランドさん(嘉悦大学准教授)

 選手一人一人の努力する姿を思い浮かべると、全員に甲子園の土を踏ませたあげたいですね。出場が決定した学校の方々は、皆の思いを旨に全力でプレーしてください。

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