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池澤夏樹・評 『ひかり埃のきみ-美術と回文』=福田尚代・著

 ◆『ひかり埃(ほこり)のきみ-美術と回文』

 (平凡社・3024円)

美術 詩 エッセー 全体が織りなす回文

 不思議な三部構成の本だ。

 はじめのパートは美術。

 とても小さな粘土細工の(ように見える)ボートや机や立方体や塔がたくさん並んだ展示を撮った、遠くの方がぼやけた写真。各ページを畳まれたらしい本。その他いろいろ細工を施された本。活字で何か書かれた細い材。文字が入る部分を切り抜かれた原稿用紙。その一部は梯子(はしご)のように立っている。円錐(えんすい)形に積まれた白っぽい砂。紙の平原にばらばらに散った文字。一つはたしかに「私」と読める。

 これら美術作品は本来なら展覧会で見るべきものなのだろう。

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