1999年にNTTドコモがiモード開始とともに絵文字を始め、国内の他の携帯電話会社は追随した。米国のグーグル社やアップル社も導入に取り組み、2010年には文字や記号の世界標準規格「ユニコード」に採用された。スマートフォンの普及が後押ししたとはいえ、なぜ絵文字は世界まで広がるパワーを持ち得たのだろうか。
ドコモで最初に176種類の絵文字を開発した栗田穣崇(しげたか)さん(44)=現ドワンゴ執行役員=は「シンプルで抽象的な『記号』を目指しデザインした」と話す。当時の従来型携帯電話(ガラケー)の仕様上、データ量の少なさが一番の理由だが「作り手の個性が反映される『絵』は使い手に好き嫌いが生まれ、広く使ってもらえない」とも考えた。開始時、モノクロだった絵文字がカラー化された際も、1文字1色の単色にした。
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