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ニュース解説

「命のビザ」進む国際研究=田中洋之(オピニオングループ)

杉原千畝がリトアニアで発給したビザのリスト=外務省外交史料館所蔵

 第二次世界大戦中に多くのユダヤ人を救った日本の外交官、杉原千畝(ちうね)(1900~86年)に関する国際研究が進んでいる。ロシアとリトアニアで最近、杉原の「命のビザ」をめぐる新たな史実が掘り起こされた。杉原の業績については、現存するビザや発給リスト、手記などの関連資料が昨年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」(世界記憶遺産)に申請され、国際的な注目が高まっている。今秋に見込まれる遺産登録が実現すれば、研究に弾みがつくと期待されている。

 ロシアで杉原研究に取り組んでいるのは、国立人文大学教授でモスクワにあるホロコースト研究教育センターの共同議長を務めるイリヤ・アルトマン氏だ。

 杉原はリトアニア・カウナスの日本領事代理だった1940年、ナチス・ドイツの迫害を受けポーランドから逃れてきたユダヤ系難民らに日本の通過ビザを発給した。だが、リトアニアから日本に向かうにはソ連領内を経由するしかなく、ソ連の通過ビザが必要だ。厳しい「鎖国政策」を敷いていたソ連が、多数のユダヤ難民の通過を認めた経緯については、これまでよく分かっていなかった。

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