連載をフォロー コトバ解説 「医薬品」と「医薬部外品」の違い 2017年2月7日 09時52分(最終更新 2月7日 09時52分) 薬 病気(一般) 医療従事者 病院および診療所 健康 ライフ ライフスタイル 「病気を治療する」と宣伝できるものとできないものがあります [PR] 紅葉「『薬用』って?」 ケビン「ドウシタノ?」 紅葉「最近、髪が傷んでいるので、ちょっと良いシャンプーを買おうと思って。『薬用』が良いってお店の人に言われたんだけど。薬ってなんか不安じゃない?」 ケビン「そんなことはないと思うケド」 紅葉「『医薬部外品』って書いてあるし」 ケビン「『医薬品』と『医薬部外品』について勉強シマショウ。『薬用』のことも分かるハズデス」 今回はドラッグストアにも置かれている「医薬品」と「医薬部外品」の違いについて解説します。 パッケージに書かれているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。 これらは医薬品医療機器法(旧薬事法)によって明確に定義されています。 「医薬品」とは、配合されている成分の効果効能が認められていて、病気の治療を目的とした薬です。 医師が処方する「医療用医薬品」、処方箋不要ですが薬剤師の説明が必要な「要指導医薬品」、処方箋がなくても買える「一般用医薬品」などに分類されます。 更に「一般用医薬品」は第1類〜第3類に分けられます。 分類は以下の通り。 第1類…副作用など、特に注意が必要なもので、薬剤師による販売が義務のもの。 第2類…薬剤師や販売者からの説明を努力義務としているもの。 第3類…それら以外。 風邪薬や頭痛薬、皮膚薬などがありますね。 一方の「医薬部外品」は、症状の防止や衛生が目的の薬です。 「医薬品」よりも人体への作用は弱く、「薬用」という表示は「医薬部外品」を意味します。 栄養ドリンクやシャンプー、育毛剤などにも「医薬部外品・薬用」のものがあります。 ケビン「『医薬部外品』より効果効能が緩やかなスキンケア製品は『化粧品』に分類されマス」 紅葉「『薬用』って良いんだ」 ケビン「ソウデス。ただし、どんな効果があるのか確かめるようにシマショウネ」 紅葉「確かに、私が増毛効果をうたった薬用シャンプーを買っても仕方がないもんね」 ケビン「その通り! 迷ったらお店の販売員や薬剤師に相談することをオススメシマス!」 紅葉「『薬用』は『医薬部外品』のことなんだね」 それでは今回のまとめです。 「医薬品」は、病気の治療が目的。 「医薬部外品」は、症状の予防や美容、衛生が目的。 文字サイズ 印刷 連載をフォロー コトバ解説 前の記事 「チャーハン」と「ピラフ」の違い 次の記事 「ビーフシチュー」と「ハッシュドビーフ」の違い 関連記事 正しい薬の飲み方 薬でないのに体調改善 「毒薬」と「劇薬」の違い