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加藤浩子の「街歩き、オペラ歩き」

バッハとイタリア・オペラをテーマに、執筆、講演、音楽ツアーの企画など多彩に活動する加藤浩子さんのコラム。クラシックナビ連載。

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加藤浩子の「街歩き、オペラ歩き」

ドイツ最美の壮麗にして歴史ある歌劇場~ザクセン州立歌劇場

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ザクセン州立歌劇場正面
ザクセン州立歌劇場正面

 世界でオペラが一番盛んな国は、ドイツである。

 そう言ったら、意外に思われる方もあるだろうか。

 世界のオペラ公演を網羅するサイトoperabaseの統計によると、2015~16シーズンのオペラ公演数がダントツで多い国はドイツなのだ。合計で6795回。ちなみに2位はアメリカ合衆国で1657回である(これも意外に感じられるかもしれないが、アメリカは人口が多い、というのも一因のようだ。人口あたりのオペラ上演回数ということになると、音楽の都ウィーンを擁するオーストリアが一番多くなる)。

 たしかにドイツに行くと、百万都市には必ず、そして数十万規模の都市の一部にもオペラとバレエ専門の「歌劇場」があり、都市によってはその手の「歌劇場」が複数ある。一方で中小都市の多くには、オペラ、ミュージカル、演劇、バレエと、幅広く舞台芸術を上演する「劇場」がある。これらをあわせれば、定期的に、あるいは時折オペラが上演される劇場の数は、(数え方にもよるが)150くらいに上るのだ。

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