東京電力福島第1原発事故による放射能汚染廃棄物の処理を巡り、県議会環境生活農林水産委員会は5日、岩手県宮古市の岩見億丈医師を参考人として招き、焼却時に放射性セシウム除去に使われる「バグフィルター(BF)」の効果について研究結果を聞いた。岩見氏は、先に同委員会で説明された国側の見解に疑問を提起。出席した自民党議員らから、県が目指す一斉焼却について慎重な対応を求める意見が出た。
同委員会では1月、国立環境研究所の大迫政浩資源循環・廃棄物研究センター長が、放射性セシウムは焼却後急速に冷却されて「固体」となり、BFの除去効果を「99・9%」と説明した。これに対し、岩見氏は同県遠野市での汚染廃棄物焼却前後のセシウムの総量の比較などから「3割前後漏出した」と指摘。気体状でBFを通過する可能性などを示した。
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