2・26事件

将校の弟、感謝の参列…加害、被害超え交流

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渡辺和子さん=石川勝己撮影
渡辺和子さん=石川勝己撮影

渡辺和子さん・12日学園葬

 昨年末に89歳で死去した学校法人ノートルダム清心学園理事長の渡辺和子さんと長年交流があった安田善三郎さん(91)=神奈川県葉山町=が、12日に岡山市である学園葬に参列する。安田さんの兄は2・26事件(1936年)で、陸軍教育総監だった和子さんの父、錠太郎氏を殺害したとされる青年将校。被害者、加害者の家族という関係を超えて手紙を交わし続けた安田さんは、和子さんに「人を許すことの大切さ」を教えられたといい、学園葬で感謝を伝える。【竹田迅岐】

 安田さんの兄、優(ゆたか)少尉は事件の際、渡辺邸で当時9歳だった和子さんの目の前で錠太郎氏を殺害したとされる。安田さんと和子さんの出会いは86年7月、賢崇寺(東京都港区)であった青年将校らの死後50年の法要。初参列の和子さんを安田さんが案内することになったが、「申し訳なさと後ろめたさで安田優の弟とは言えなかった」という。

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