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<くらしナビ ライフスタイル>
極限状態で衣類にアイロンをかけ、しわが伸びていく快感を追い求める。それがエクストリーム・アイロニングだ。国内の第一人者に会った。
顔を伏せたくなるほど吹きつける風を、ピンクのアイロンが切り裂く。1月31日、江戸川の河川敷に千葉県市川市の会社員、松澤等さん(48)がいた。コードを結び、頭上で振り回してからアイロン台目がけて投げ、Tシャツの上を滑らせる。西部劇のヒーローに由来する技「ブロンコビリー・アイロニング」だ。
アイロンに初めて触れたのは1988年。オーストラリアのホームステイ先は、朝夕のアイロンがけが日課だった。乾きたての衣類から洗濯せっけんの香りが蒸気に乗って漂う。そして、消えていくしわ。「見事なまでに満足できて、初めての海外生活のストレスも解消されていきました」。毎日の習慣になって10年後、オーストラリアのテレビ番組で、英国発祥の「エクストリーム・アイロニング」に出合った。
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