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張競・評 『村上春樹と私』=ジェイ・ルービン著

 (東洋経済新報社・1620円)

言語の越境に導かれた作家と訳者

 どの作家かは忘れたが、女性の愛読者からの面会要求にこう答えたという。「もしあなたが美味(おい)しい卵を食べたら、その卵を産んだ雌鶏(めんどり)にわざわざ会いに行く必要があるのでしょうか」と。

 作家と作品の関係についての名言だが、翻訳者の場合は事情がだいぶ違う。原作の疑問点について意見を交わすのはテクストの再発見に導く中間的な作業であり、作家との交流は作品細部の質感を探るヒントとなる。

 著者と村上春樹との出会いはまったくの偶然によるものだ。ほんらい明治大正文学研究が専門で、流行のポッ…

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