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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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亡き夫にここで会う 消防署跡地で毎月献花

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消防署の跡地で手を合わせる佐藤さん=宮城県南三陸町志津川で2017年2月11日、根本太一撮影
消防署の跡地で手を合わせる佐藤さん=宮城県南三陸町志津川で2017年2月11日、根本太一撮影

 東日本大震災で全壊した宮城県南三陸町の南三陸消防署跡地を、殉職した消防署員の遺族が毎月命日、献花に訪れている。建物は姿を消し、家を町外に移しても「出会えるのはここ」。あなたへの思いは変わらない。

 「お父さん、もうすぐバレンタインデーだよ」。佐藤せつ子さん(61)は11日、ひな人形型のチョコレートと夫武敏さん(当時56歳)が好んだフルーツゼリーを供えた。消防署が震災翌年に解体された後も、敷地の隅に残る鉄塔の土台を祭壇に見立てている。

 署の指揮隊長だった武敏さん。あの日は非番だったが、揺れの後偶然つながった電話で「今から出勤する」と伝えてきた。佐藤さんは勤務する県出先機関の3階建てビルの屋上に逃れたが、真向かいにある2階建ての消防署が津波にのみ込まれるのを、そこから見つめるしかなかった。

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