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京都市左京区の京都大から今出川通沿いを東へ。哲学の道の方向に進むと「私設図書館」という看板を掲げた古い白壁の建物がある。どこか洋館の趣を感じさせる建物は、読書にふける人、試験勉強に励む学生らに愛される知る人ぞ知る図書館で、40年以上続いているらしい。外からは内部をうかがい知れないが、玄関脇には「読書・勉学・思索する人を深く敬愛する」のメッセージ。その言葉に背中を押され、訪ねた。【岡崎英遠】
館内は、しんと静まりかえり、ペンを走らせる音と紙をめくる音だけがかすかに聞こえる。室内には仕切り付きの机が並び、黙々と勉強に励む学生もいれば、リラックスした表情で本棚の本や雑誌、新聞を読む人の姿も。
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