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記者の目

盗みを「やめられない」病気=一宮俊介(青森支局)

刑に服している70代男性から記者に届いた手紙。「衝動的に犯行に走ってしまう」など、自身の制御できない行為に苦しむ心境がつづられていた

 たった数百円を盗んだだけで実刑5年--。青森の裁判所で昨年、その現実を目の当たりにした驚きは今も忘れられない。窃盗・万引きをやめられず、常習的に繰り返してしまう「クレプトマニア」(窃盗症)という精神疾患があることも初めて知った。彼らの多くは「なぜ盗むのか分からない」「衝動的に盗んでしまう」との悩みを抱えながら刑事罰を受けていく。そんな病気の現状を探る「盗みをやめられない人たち クレプトマニアの実情」を昨年12月、青森県版で4回連載した。取材を通して感じたのは「病気」への理解を阻む壁の高さだ。

 青森地裁で昨春、窃盗を繰り返す「常習累犯窃盗」の罪で起訴された70代男性の公判を傍聴した。生活保護を受ける中、青森市内の100円ショップでパン2個とスプーンを盗んだ。額にして324円。5月の判決では、「懲役5年」の実刑だった。男性は窃盗で刑務所への入退所を繰り返し、今回逮捕される約2カ月前に4年6月の刑期を終えたばかりだった。

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