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ニッポンへの発言

キーワード 石原慎太郎氏への公開状=中森明夫

 石原慎太郎さま--。

 突然の公開状を失礼します。実は<石原慎太郎氏への公開状>が毎日新聞夕刊に載るのはこれが2度目です。最初は1970年6月11日付。筆者は三島由紀夫。当時、国会議員のあなたが自ら所属する自民党を批判するのは「士道にもとる」と三島は難詰した。

 3年前、『文学界』の芥川賞第150回記念号で私は石原さんをインタビューしました。「芥川賞のおかげで有名になったんじゃない、俺のおかげで芥川賞が有名になったんだ」とか「皇室にはあまり興味ないね。僕、国歌歌わないもん。国歌を歌うときはね、僕は自分の文句で歌うんです。『わがひのもとは』って歌うの」とか強烈発言の連発で大炎上しました。「文学賞をもらわなくて悔しいですか」とか「今でも障子を破っちゃうんじゃないか」とか私の無礼な質問にも率直に答えてくださった。持参した三島由紀夫の自決1週間前の対談テープで石原さんに言及している部分をお聞かせすると「えっ、これ三島さんの声なの?」とあなたの顔色が変わった。ああ、石原慎太郎にとって三島由紀夫は特別な存在なのだな、と実感しました。

 今回、47年前の三島と同じ紙面、同じ題名でこの一文を寄稿するのは、石原さん、あなたに覚醒をうながしたい、発奮していただきたいという想(おも)いからです。ここ連日、あなたの姿をテレビで見ます。追いつめられた姿です。例の豊洲市場の移転問題で参考人招致に応じるという。いわゆる小池劇場の仇役(かたきやく)として。

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