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ともに・2020

おちない噺を創る/2 楽しみ描き壁なくす

 <おちない噺(はなし)を創る>

 「おー、電車と手をつないでいるみたい」。全盲の落語家、桂福点さん(48)は旧型の急行車両「オハ46形」の連結器を両手で握り、はしゃいだ。1月上旬に訪れた京都市の京都鉄道博物館。展示車両を触るのが目的だった。

 昨年10月、交友があった全盲の近藤恒久さん(当時40歳)が大阪府柏原市の近鉄大阪線河内国分駅のホームから誤って落ち、電車にひかれて死亡した。近藤さんは落語を聞くことと、旅が好きだった。鉄道車両に触れたり、モーター音を聞いたりすることも。彼のような男を創作落語に登場させたい。視覚障害者の困難だけでなく、楽しみや喜びを描き、健常者とのバリアー(障壁)をなくしたい。そのための「追体験」だった。

 福点さんも左目がかろうじて見えていた高校生の頃までは鉄道ファンだったが、全盲になって関心を失ってい…

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