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SUNDAY LIBRARY

木村 衣有子・評『サントリー対キリン』永井隆・著

◆『サントリー対キリン』永井隆・著(日経ビジネス人文庫/税抜き800円)

 瓶ビール、お願いします。

「キリン一番搾り、サントリーモルツ、アサヒスーパードライがありますが、いかがなさいますか」

 昨春から通っている福島では、迷わず「スーパードライ」。なぜなら、中通りにはアサヒビールの工場があるのだった。造られるところと距離が近ければ、やっぱりおいしいように思える。そんなわけで最近ちょっとばかりご無沙汰の、2種のビールの違いが分かるはずと手に取った文庫本は『サントリー対キリン』。しかし、創業当時にはまるで異なる立ち位置だったのはたしかでも、ここ10年ほどの商品開発のエピソードを辿(たど)ると、存外、そんなに変わらないんじゃないのか、との感想を持ってしまう。

 タイトルにある2社に限らず、アサヒなどの社員も含めたたくさんの人たちから聞き取った話を丹念に積み重ねた、読み応えのあるいい本である。うちはこんな会社です、という挨拶(あいさつ)の延長線上にあるきれいごとを拾っただけではない。ただ、だからこそ、両社の差異が見いだしにくくなったともいえる。

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