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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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遺族の心、演歌に…釜石出身の三味線奏者

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「被災者への励ましにつながるように、そして3・11を忘れないように『親父の漁場』を歌いたい」と語る駒幸夫さん(左)と大川一則さん=神戸市中央区で2016年11月28日、高尾具成撮影
「被災者への励ましにつながるように、そして3・11を忘れないように『親父の漁場』を歌いたい」と語る駒幸夫さん(左)と大川一則さん=神戸市中央区で2016年11月28日、高尾具成撮影

 東日本大震災の被災地、岩手県釜石市出身の三味線奏者、駒幸夫さん(62)が漁師の父を失った青年の思いを伝える演歌「親父の漁場」を作った。「犠牲者を悼み、被災者を励ましたい」と、この歌でCDデビューした知人男性と三陸沿岸部の港や酒場を巡っている。【高尾具成】

三陸の情景を編む

 駒さんは震災の津波で釜石市で最も被害が大きかった鵜住居町に住んでいた母幸子さん(当時82歳)ら親族13人を失った。

 犠牲者追悼のため、2年前に岩手県岩泉町から宮城県南三陸町の沿岸地域に建つ60の寺院を巡る「三陸遍路道」を提唱し、自ら歩いているとき、若い男性と出会った。男性は東北を出て東京で働き、結婚。妻子と里帰りを考えていた時、津波で両親を亡くしたという。「いつか、古里で父と同じ漁師になりたい」と言う男性の言葉に、駒さんは自らの思いも重ね、浮かんだ音色に三陸の海の情景を編んだ。

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