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GPS波浪計

点検作業中に爆発、2人死傷 和歌山

 21日午後2時40分ごろ、和歌山市西浜の岸壁で、点検作業中の全地球測位システム(GPS)波浪計が爆発した。和歌山県警和歌山西署などによると、作業に当たっていた製造元の日立造船社員、石田俊宏さん(31)が全身にやけどを負って間もなく死亡し、田中博己さん(28)も顔にやけどなどを負った。同署は爆発の原因や、作業手順に問題がなかったかなどを調べる。

     国土交通省近畿地方整備局や日立造船によると、波浪計は津波観測のため、2007年12月に同県白浜町沖約17キロの海上に設置。昨年8月からバッテリーの電圧低下がみられたため、同12月19日に陸に引き揚げ、点検方法などを検討していた。引き揚げられた部分は高さ約15メートル、直径約5メートルで、円筒形をした下部にバッテリーや無線機が格納されていた。

     同署によると、この日初めて内部に入り、石田さんが最下層にあるバッテリー室の扉を開けたところ、爆発した。田中さんも内部にいたという。国交省によると、ブイ内部は気密性が高く、通常はガス抜き後に入る手順になっている。

     GPS波浪計は全国18カ所に設置され、波の高さや潮位、水温などをリアルタイムで観測。地震発生時には気象庁などに観測データを送り、住民らの避難に役立てる。白浜沖の波浪計が不調になった後は徳島県海陽町沖のGPS波浪計や別の海底設置式波浪計などでカバーできているという。

     国交省の担当者は「現段階で原因は想定できない。事故原因の究明に当たり、結果によって他の波浪計の点検が必要か判断する。点検方法の見直しも早急に検討する」と話した。【石川裕士、阿部弘賢】

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