先月行われた第156回芥川賞の選考会で、受賞は逃したものの選考委員の一部から好評を博したのが、大阪市内に住む社会学者、岸政彦さん(49)の「ビニール傘」だった。
元来は戦後の沖縄研究を専門にする社会学者。初めて書いた小説が候補に。「小説を書き終えた充足感と候補に挙げられた驚きと喜びを味わった」と語る。
作品の舞台は、バブルがはじけた1990年代半ば以降の大阪。街の顔色が日ごとにさえなくなる中、孤独をたたえた男女の交情やすれ違いが断片的なエピソードの積み重ねによって描かれる。
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