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第94回センバツ高校野球

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’17春に挑む

東海大福岡 支える人たち/上 前回出場のOB 勝ち上がり新しい歴史を /福岡

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甲子園の舞台に立った自身の写真を見つめる大神さん 拡大
甲子園の舞台に立った自身の写真を見つめる大神さん

 <第89回選抜高校野球>

 「こんなに間が空くとは思わなかった」。宗像市の東海大福岡高校から徒歩7、8分の場所で塗料販売会社を営む大神丈明さん(49)は、春夏通じて唯一の出場となる32年前の甲子園でスイングする自身の写真を見て懐かしんだ。現在の校名に改称前の東海大五高が1985年、初めてセンバツに出場した際の二塁手だ。

 当時の野球部は「九州のブーマー」と呼ばれていた森山記志生(きしお)選手ら好打者を擁し、秋の九州地区大会で準優勝。同世代の桑田真澄投手(PL学園)らも出場するセンバツの舞台に立ち「憧れの存在と同じ場所に立てたことはうれしかった」と振り返る。

 だが、アルプス席に全校生徒が詰めかけた初戦の広陵(奈良)戦は苦戦した。三回に先制され、その後も得点を許して4点差まで広がった。しかし、「ベンチから声が途切れることはなかった」(大神さん)。五回に一挙10得点して逆転し、初勝利を記録した。2回戦の帝京(東京)戦は0-2で敗れ「もっと上を目指していた。悔いは残る」と語る。

 大神さんは東海大に進学後、父の会社を継ぐために宗像市に戻った。約10年前に長男が地元の軟式少年野球チーム「自由ケ丘ファイターズ」に入り、自身もチームの指導陣に加わって育成に力を注いだ。昨秋の九州地区大会で4番を任された遠藤秀斗(しゅうと)選手(2年)はその時の教え子だ。

 4年前には活動が停滞していた野球部OB会が再結成され、副会長に就任。毎年夏に会費の中からバットを贈る支援も始めた。

 会社に「センバツ出場!」のポスターを貼った大神さん。母校の活躍に期待を込め「2回戦、3回戦と勝ち上がり、新しい歴史を作ってほしい」と語った。【蓬田正志】

〔福岡都市圏版〕

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