京都を100回以上訪れた中国の友人は、ついに1年の3分の1は京都に住むようになった。中国人だというとすぐに「爆買い」ということになるが、彼の場合は賃貸住宅に住んでいる。彼の誘いで久方ぶりに京都に「観光」をしにいった。彼の京都案内は、濃厚な中国コネクションに彩られており、新たな視点を提供してくれる。その最たるものが宇治にある黄檗(おうばく)山万福寺である。寺のパンフレットには「1654年、中国福建省から渡来した隠元禅師が後水尾法皇や徳川四代将軍家綱公の尊崇を得て、61年に開創された寺院であり、日本3禅宗の一つ、黄檗宗の大本山」だと書いてある。
中国はこの時代、漢族の明が滅び、満州族の清が統一する過程にあった。44年に清は北京に入るが、地方の…
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