金正男氏殺害

北朝鮮大使館員が主導 警察出頭を要請

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 【クアラルンプール平野光芳、林哲平】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)が殺害された事件で、マレーシア警察のカリド・アブバカル長官が22日、記者会見し、追跡している3人の重要参考人のうち2人は、在マレーシア北朝鮮大使館のヒョン・グァンソン2等書記官(44)と高麗航空のキム・ウクイル職員(37)だと明らかにした。この2人はマレーシア国内にとどまっており、北朝鮮大使館を通じて出頭を求めているという。現役外交官の関与が浮上したことで、北朝鮮による国家ぐるみの犯行だった疑いが濃くなった。

 警察が別に指名手配している男4人の北朝鮮人容疑者について、カリド長官は「既に北朝鮮に到着している」と明言し、22日に北朝鮮大使館を通じて身柄の引き渡しを求めたことを明らかにした。北朝鮮が国家として事件に関与したかは「コメントしない」とした。

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