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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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被災者の生に学ぶ 夫亡くした元看護師

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東日本大震災の遺族へのインタビューを基に修士論文を書いた関西学院大の安井優子さん=兵庫県西宮市で2017年2月17日、幾島健太郎撮影
東日本大震災の遺族へのインタビューを基に修士論文を書いた関西学院大の安井優子さん=兵庫県西宮市で2017年2月17日、幾島健太郎撮影

 7年前にがんで夫を亡くした後、関西学院大大学院(兵庫県西宮市)で「死生学」を学ぶ元看護師の安井優子さん(44)=大阪市都島区=が、東日本大震災で家族を亡くした人から経験を聞き、修士論文を執筆した。「悲しみの中で強く生きようとする被災者の言葉に私自身、生きる意味を見つめ直すことができた」と語る。

 安井さんは救命や終末医療の現場で働き、2008年に医師の顕一さんと結婚した。だが2年後に顕一さんはがんで逝った。40歳だった。悲しみのふちで「どう生きればいいのか」と悩んだ。

 顕一さんの友人で関学大の藤井美和教授の元で死生学を学ぼうと11年、38歳で入学した。死生学とは、哲学や医学、心理学、宗教などさまざまな分野の学問から人の死をとらえ、いかに豊かに生きるかを考える学問。配偶者を亡くした人たちから話を聞き、卒業論文をまとめた。大学院に進み、修士論文では東日本大震災の遺族に向き合おうと決めた。

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