■ビブリア古書堂の事件手帖7 三上延(みかみ・えん)さん メディアワークス文庫・702円
北鎌倉の古書店を舞台にしたミステリー「ビブリア古書堂の事件手帖(てちょう)」が、7巻をもって完結した。累計部数640万部の人気シリーズに一応の幕が下りた。
ミステリアスな美人店主・篠川栞子(しおりこ)と、本が読めない店員・五浦大輔が古書の謎に迫る姿を軽妙に描く。名のある作家の知られざるエピソードなど、栞子による古本のうんちくが大きな魅力。7巻では、シェークスピアに関わる古書が物語の軸になる。シリーズを覆う家族にまつわる大きな謎もあったが、今回で決着を見た。
シリーズ第1巻が出たのは2011年3月。東日本大震災の直後だ。大きな災害の衝撃に「本が読めない」という声があちこちで聞かれたが、すぐに重版がかかった。「古本の話をメインに、面白くするためミステリー仕立てにし、恋愛も絡めた」という構成。「本についての話なら読めるというニーズがあったのかも。主人公たちの恋愛模様と、ちょっとした事件はあるが人が死んだりはしない。幅広い方に楽しんでもらえたのかなあ」
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