「カッコいいデザイン」について考えている。
きっかけは山中俊治・東京大教授への取材だった。ロボットや家具など多岐にわたるプロダクト、さらにアスリートのための義足をデザインしている。
山中教授は何度か、義足やそれが躍動する状態を「カッコいい」と表現した。美術、造形分野を取材していると作品を形容する多彩な言葉に出合うが「カッコいい」は意外と聞かない。単純に響くので、口にしづらいのかもしれない。
だが、次第に分かったのは山中教授の定義が、一般的な「姿・形の良さ」や「行動が潔い様子」と異なることだ。いわく「うまくいっている状態を人間はカッコいいと捉える」。アスリートの鍛え上げられた肉体を例に挙げ「(カッコいいと感じる)美意識はよく機能していることに対する直感ではないか」と説明され、目からポロリとウロコが落ちた。
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