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「息の跡」=小国綾子

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 東日本大震災から6年を前に、ドキュメンタリー映画「息の跡」(東京・ポレポレ東中野)を見た。映像作家の小森はるか監督が、震災翌年から3年間、岩手・陸前高田に拠点を移し、地元のそば屋で働きながら撮影した作品だ。

 描かれるのは、種苗店経営の佐藤貞一さん(62)。津波で自宅兼店舗を流され、知人友人の多くを失ったが、5カ月後、自力でプレハブを建て井戸を掘り、店を再開。「事実を書き残さねば」の一心から震災体験を英語で書きつづり、自費出版した。書くことは痛みをともなう。外国語を選んで書いたのは、母国語では悲しみが大き過ぎたから。そんな思いをカメラは急がず、丹念に追…

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