大震災6年

心のケア先細り 被災者支援3年で4億円減

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
認知症のある独り暮らしの男性に話しかける看護師の木島祐子さん=福島県で2017年2月7日午前10時42分、関谷俊介撮影
認知症のある独り暮らしの男性に話しかける看護師の木島祐子さん=福島県で2017年2月7日午前10時42分、関谷俊介撮影

 東日本大震災は11日で発生から丸6年となる。沿岸部の被災地では高台などで住まいの整備が進み、福島県では今春原発事故からの避難指示が一部を除き解除される。復興庁が28日に発表した全国の避難者も約1カ月間で3775人減り、12万3168人(2月13日現在)となった。だが、古里に戻れたとしても震災前の生活が待っているとは限らない。心のケアは今も必要だが、ケアのための一部の事業費は年々減っている。

 福島県新地町の復興住宅が建ち並ぶ一角に車を止めると、迷うことなくチャイムを押した。「こんにちは。なごみです」。訪問看護ステーションなごみの看護師、木島祐子さん(49)がインターホンに呼びかける。

この記事は有料記事です。

残り561文字(全文856文字)

あわせて読みたい

ニュース特集