連載

時の在りか

「靖国」など日本の戦後をテーマに取材を続けている伊藤智永編集委員が、政治を「座標軸」に鋭く論じます。

連載一覧

時の在りか

1強栄えて吏道廃れる=伊藤智永

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷

 訪米から帰国した週の金曜日夜、報道発表によると、安倍晋三首相は午後7時4分に公邸に引っ込んだきり、終夜

 「来客なし」

 となっている。実際は、公邸に「安倍応援団」のジャーナリストらがひそかに招かれ、

 「訪米大成功祝勝会だ」

 と盛り上がった(私は招かれていません、念のため)。

 関係者によると、今やトランプ米、プーチン露両大統領とも「互角に渡り合う世界のアベ」をたたえて意気上がる面々が、一転してまゆを曇らせたのは、話題が草の根右派組織「日本会議」に移ってからだったという。元々は安倍政治の確信的な支持層だったはずが、どうも最近は足を引っ張ることが多い。

 会長の田久保忠衛氏は外信記者出身の国際政治学者で、プーチン氏やトランプ氏への警戒心が強く、安倍外交の「成果」にも慎重な見方を隠さない。

この記事は有料記事です。

残り1453文字(全文1797文字)

あわせて読みたい

注目の特集