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「マジックワード」を超えて=長元朝浩・沖縄国際大非常勤講師

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 政治家の語る言葉が本来の意味や内実を失い、恣意(しい)的に使われ始めている。

 陸上自衛隊が活動している南スーダンで昨年7月、政府軍と反政府勢力による激しい戦闘が起きた。自衛隊の日報には「戦闘が生起した」と記録されているが、稲田朋美防衛相は「(法的な意味での)戦闘行為に当たらない」「憲法9条上の問題になるので『戦闘』ではなく『武力衝突』という言葉を使っている」と答弁した。作家の柳田邦男さんは毎日新聞2月25日の朝刊コラムでこの問題を取り上げ「安倍政権下の、言葉を恣意的に操作する政治姿勢が極限に達した」と批判している。

 「辺野古が唯一の選択肢」という言葉も、あきらめと思考停止を誘うための「マジックワード」(魔法の言葉)になっている。マティス米国防長官と安倍晋三首相が2月3日に会談した際、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設が「唯一の解決策」だと確認され、トランプ大統領との日米首脳会談でも再確認された。

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