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橋爪大三郎・評 『騎士団長殺し 第1部、第2部』=村上春樹・著

 (新潮社・各1944円)

 見かけよりかなり複雑な小説である。主人公(私)と妻(柚(ゆず))が夫婦の危機を乗り越える、が大枠だ。宙(ちゅう)ぶらりんの私が小田原の山荘で過ごす半年余は、フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』に似せてある。ディテールにふんだんに村上春樹らしい仕掛けを施し、音楽やファッションや自動車の描写をトッピングにまぶしてある。

 主人公は画家、三六歳。美大で抽象画を描いていたものの売れず、結婚を機に肖像画を始める。好きな絵ではない。そんなある日、もう一緒に暮らせないと妻に言われ、家を出る。車で北海道、東北を巡った後、級友政彦の父・雨田具彦(あまだともひこ)画伯の空いた山荘に落ち着く。そして屋根裏で「騎士団長殺し」の絵を発見する。

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