メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

こちらもオススメ

橋爪大三郎・評 『騎士団長殺し 第1部、第2部』=村上春樹・著

 (新潮社・各1944円)

 見かけよりかなり複雑な小説である。主人公(私)と妻(柚(ゆず))が夫婦の危機を乗り越える、が大枠だ。宙(ちゅう)ぶらりんの私が小田原の山荘で過ごす半年余は、フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』に似せてある。ディテールにふんだんに村上春樹らしい仕掛けを施し、音楽やファッションや自動車の描写をトッピングにまぶしてある。

 主人公は画家、三六歳。美大で抽象画を描いていたものの売れず、結婚を機に肖像画を始める。好きな絵ではない。そんなある日、もう一緒に暮らせないと妻に言われ、家を出る。車で北海道、東北を巡った後、級友政彦の父・雨田具彦(あまだともひこ)画伯の空いた山荘に落ち着く。そして屋根裏で「騎士団長殺し」の絵を発見する。

この記事は有料記事です。

残り1227文字(全文1556文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 真面目なラブホテル苦境 給付金もGoToも対象外 「推奨されていい」はずなのに

  2. 「量が多く面倒」児童の絵日記などを家庭ごみで廃棄 教員を停職処分 新潟

  3. 最速154キロでも公式戦出られず 異例の「準硬式」投手にスカウト注目

  4. 「僕が駅を利用しない方がもうかるのか」 疎外感訴える障害者 無人駅巡りJR九州提訴へ

  5. ジャパンライフに8000万円投じた女性 「安倍首相らが広告塔なので信用」

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです