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漫画で解説

地震に耐える家の巻

耐震診断、改修工事はしましたか? 自宅を凶器にしないために

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善蔵は引っ越しを考えているようです。 安い割に広い物件のようですが、古いので地震が来たら倒れないのか心配なんだそうです。 耐震性能は、建築が1981年以前かどうかが重要です。 なぜでしょうか? 気象庁は地震の揺れを10段階に分けています。 震度0…揺れを感じない 震度1…感じる人もいる 震度2…大勢が感じる 震度3…はっきり感じる 震度4…揺れに驚く 震度5弱…物が落ち始める 震度5強…棚が倒れる 震度6弱…窓ガラスが割れる 震度6強…家が傾く 震度7…多くの家が倒れる 建物の耐震基準は建築基準法で定められています。 震度5強でほとんどが損壊なし、震度6強~7で倒壊しないなど「震度7でも人命に被害が出ない」設計を求めています。 厳しい基準かもしれませんが、これは過去の大地震の被害を踏まえ変更されてきたのです。
1948年6月の福井地震では、全壊3万4000棟、死亡3769人の被害が出ました。 死亡の原因は家屋の下敷きになったことによる圧死がほとんどでした。 このときのマグニチュードは7.1。 県内4400棟以上が焼失しました。 これを機に50年、建築基準法を制定。 木造家屋が震度5強程度の揺れに耐えるよう、筋交いを入れるべき壁の大きさなどを定めました。 また気象庁は激しい揺れを表現するために、震度の最大値を6から7に引き上げました。 68年5月のM7.9、最大震度5を記録した十勝沖地震では、鉄筋コンクリートの柱が折れる被害が多発。 71年、柱に入れる帯鉄筋の密度を増やすよう法改正されました。 78年6月、M7.4、最大震度5を記録した宮城県沖地震では、死者28人のうち12人がブロック塀倒壊の犠牲になりました。
そこで81年、耐震設計を抜本的に見直し、建築基準法の施行令を改正。 「新耐震基準」を定めました。 しかし、95年。 M7.3、震度7の阪神大震災では約10万4900棟が全壊。 81年以前の建築物に被害が目立ったので、古い建物の耐震化が推進され始め、2000年に現行の耐震基準になったのです。 ・筋交い接合部は金具で固定 ・屋根の軽量化 ・劣化した基礎材の交換 2000年の改正で強化されたのが ・耐震壁をバランスよく増やす ・柱の抜け防止措置 ではマンションの耐震性はどうなのでしょうか? やはり81年以前の建築物は要確認です。
国の「マンション耐震化マニュアル」によれば、 ・ピロティがある ・不整形である ・細長い ・構造形式が混在 といった特徴のある建物は、構造が弱い可能性があります。 しかしマンションは建て直しが難しそうですよね。 入居下見の際には、開口部や柱などの補強工事をしてあるのかどうか、確認するといいですね。 15年末時点で旧耐震基準のマンションは約106万戸。 そのうち6割は耐震不足と考えられています。 補強工事ができず、家賃を下げて入居者を募集しているのかもしれません。 木造1戸建ての場合、耐震診断は10~20万円。 補強工事は100万~150万円が相場です。 ところで善蔵が見ている物件、一人暮らしには広すぎると気付いた文太。 急いでサクライを出ていく善蔵の姿を見ると…ますます怪しいですね。

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