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白い雪に覆われた長野県の山中で5日、無残な機体をさらす県消防防災ヘリコプター「アルプス」。墜落の衝撃を物語るように、機体は大破していた。懸命の救出作業を続けた消防隊員ら。いったい何が起きたのか。山岳遭難救助訓練中の惨事に関係者は言葉を失った。
「おかしい」。ヘリと無線で交信していた長野県消防防災航空センターの職員が異変を感じたのは午後1時45分ごろだった。センターによると、午後1時半に松本空港を離陸した際はいつもと変わらず「離陸した」という無線が入った。だが、約15分後、「JA97NA、こちら防災航空長野です」と呼びかけてもヘリから返事はなかった。何度呼びかけても同じだった。
ヘリを操縦していたのは県職員のパイロット、岩田正滋さん(56)。県によると、岩田さんはセンターの前身、消防防災航空分室が設置されアルプスが運航を始めた1997年からパイロットとして活躍し、総飛行時間は5100時間のベテラン。
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