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シリーズ憲法70年 参院改革を考える

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政策研究大学院大学の竹中治堅教授=猪飼健史撮影
政策研究大学院大学の竹中治堅教授=猪飼健史撮影

 憲法改正に賛成する勢力が衆参両院で3分の2を超え、通常国会でも衆院の憲法審査会が16日から始まる。焦点の一つと考えられているのは参院改革だ。参院改革には、衆院と参院で与野党の勢力が逆転する「ねじれ国会」と参院選挙区の「1票の格差」是正などの課題がある。有識者らに憲法と参院改革について聞いた。

大選挙区、個人投票で格差解消 竹中治堅・政策研究大学院大教授

 2院制の意義は、衆参両院の相互抑制と多様な民意の反映だ。法律を成立させることは国家による国民への権力の発動なので、慎重であるべきだ。人口が多い国だと、一つの院で吸収できない民意を、もう一つの院で反映させるという意味がある。従って、衆参両院の選挙制度は違う方が望ましい。

 2007年の参院選で、参院で野党が多数を占める「ねじれ国会」になり、抑制が利き過ぎる時期が続いた。参院選の選挙区(定員146人、改選73人)は改選数1の「1人区」(32選挙区)が多く、1人区で議席を多く獲得した政党が多数を占める可能性が大きくなる。1994年、衆院の選挙制度改革をした時に、小選挙区比例代表並立制を導入して2大政党制にしようとした。しかし参院にどういう影響を与えるかは考慮されず、参…

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