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天使の実像=高野聡

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 関東ローカル局で往年の特撮番組「ウルトラセブン」を再放送している。喫煙シーンの多さなど1960年代らしい古めかしさはご愛敬。もう一つ気になるのが紅一点アンヌ隊員の存在だ。時には職場の花、時には白衣のナース。今では見かけないパターン化された役回りに苦笑しながら、ふと、あの偉人の現在が気になった。「クリミアの天使」ナイチンゲールだ。

 ナイチンゲールといえば、児童向け伝記の定番。細かい記憶は薄れても、ランプを手に病床を見回る挿絵が頭に浮かぶ。19世紀半ばのクリミア戦争の戦場で兵士をいたわる場面だ。このエピソードが「ランプを持った淑女」として報道され、世界的に有名になった。昭和時代の児童向け伝記もその影響を受け、母性を強調した内容が多い。

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