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イスラエルが「テロ対策」として封鎖するパレスチナ自治区ガザ地区で、入手困難なコンクリートのかわりに、焼却灰を利用したブロックを開発した女性がいる。マジド・マシュハラウィさん(23)。昨年8月、日本人の有志が企画したガザ起業コンテストで優勝し、日本企業での研修などのため8日から来日している。夢は「ガザで最年少の女性起業家として成功すること」だ。【ガザ市(パレスチナ自治区ガザ地区)で大治朋子】
測量士の父イスマイルさん(54)の長女。「父は仕事熱心でほとんど休まず、家にいないことが多かった。幼いころから父の職場で遊ぶようになり、技術に興味を持ち始めた」という。学生時代の得意科目は数学や物理で、大学では土木工学を専攻。「ガザは保守的で、変化を嫌う。理系の女性はほとんどいないし、女性は若くして家庭に入る。だから異端視されてきた」
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