松下竜一さん

「豆腐屋の四季」舞台消える 自宅取り壊し

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市道拡幅のため取り壊された松下竜一さんの自宅=梶原得三郎さん提供
市道拡幅のため取り壊された松下竜一さんの自宅=梶原得三郎さん提供

 反戦、反権力のノンフィクション作品群や脱原発の市民運動家として知られた作家、松下竜一さん(1937~2004年)が暮らし、デビュー作「豆腐屋の四季」の舞台にもなった大分県中津市船場町の自宅が昨年12月、市道の拡幅工事に伴って取り壊された。蔵書などは市立小幡記念図書館に寄託される予定で、同館が整理した後に一般公開する。

 自宅は木造瓦ぶき2階建てで、かつては家業の豆腐屋を兼ねていた。松下さんは高校卒業後の1956年、貧困から大学進学を断念し、自宅で父親の豆腐作りを手伝いながら短歌を詠み新聞に投稿する生活を続けた。68年に短歌を軸に恋や青春の苦悩を描いたノンフィクション「豆腐屋の四季」を自費出版。後に講談社が単行本として出版するとベストセラーとなり、俳優の故緒形拳さん主演でテレビドラマにもなった。

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