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時代の風

知性の未来=総合研究大学院大教授・長谷川眞理子

=丸山博撮影

 先日、ノーベル賞ダイアローグという催しに参加した。日本学術振興会が中心となって開催されたもので、各分野における過去のノーベル賞受賞者5人を含む多くの学者を招待し、丸一日、さまざまな講演や対話が行われた。今回のテーマは「知の未来」である。

 人工知能(AI)の近年の発展には目を見張るものがある。「深層学習」という方法が開発されてから、AIはパターンの検出や物体の識別、事態への対応に関して飛躍的に進歩した。ビッグデータの処理はお手のもの。ある程度の顧客対応や会話すらできる。さて、AIはこの先どのようなものになるのだろう?

 人工知能が大量の学習を蓄積し、それに基づく大容量の計算を行うことができるようになると、やがてそれは自意識を持ち、欲求を持ち、感情を持つようになるのだろうか? しかし、欲求や感情は、生物38億年の進化史の中で、動物に動機付けを与えるものとして進化したのだ。それは、人工知能が自然に持つようになるものではあるまい。では、人工知能の作り手である人間が入れ込むのだろうか? だとしたらどんな感情を、どんなふ…

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