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若島正・評 『覗くモーテル 観察日誌』=ゲイ・タリーズ著

 (文藝春秋・1912円)

 アメリカで「ニュー・ジャーナリズムの父」と謳(うた)われ、マフィア一族の内幕を描いた『汝(なんじ)の父を敬え』や、一九七〇年代の性革命の流れの中で生き方が変わっていった人々を描いた『汝の隣人の妻』でノンフィクション作家としての地位を揺るぎないものにしたゲイ・タリーズは、八〇歳を過ぎた今でも健筆をふるっている。その最新作が、タイトルも扇情的な、この『覗(のぞ)くモーテル観察日誌』だ。

 『汝の隣人の妻』がまだ刊行前から話題になっていた、一九八〇年のこと、タリーズは無署名の速達を受け取る。文面によれば、手紙の主はコロラド州デンヴァーでモーテルを所有しているが、客室にあけた覗き穴から宿泊客の性行動を観察して、一五年間にわたる記録を残してきた。その秘密情報を執筆に役立ててほしいというのである。そこからタリーズとジェラルド・フースという「覗き魔」のつきあいが始まり、タリーズはフースと一…

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