連載

経済観測

毎日新聞経済面に連日連載の経済コラム。経営者や経済評論家らが独自の視点で、経済の今とこれからを展望する。

連載一覧

経済観測

「マルチスピード欧州」という解=国際公共政策研究センター理事長・田中直毅

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷

 3月は欧州連合(EU)にとって重要な月となる。英国がEU離脱の通知をブリュッセルのEU本部に行い、2年にわたる離脱交渉が開始されるからだ。

 これに対し、EUに残る27カ国はローマでの首脳会議でEU統合という目標の再確認を迫られる。問題は27カ国のそれぞれの内部で、直線的な欧州連邦結成の道筋への抵抗が広がりをみせることだ。

 例えば労働移動の自由を定めるシェンゲン協定については、受容するのは27のうち22カ国だ。共通通貨ユーロについては19カ国しか受け入れていない。逆に言えばアイルランドと今回離脱する英国はシェンゲン協定の受け入れを明瞭に拒否してきた。残りの4カ国はいつかの時点で労働移動の自由の受け入れはあるとする。

この記事は有料記事です。

残り380文字(全文691文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集