南スーダンPKO

廃棄したはずの日報、実は陸自内で保管

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衆院安全保障委員会で答弁する稲田朋美防衛相=国会内で2017年3月16日午前9時33分、川田雅浩撮影
衆院安全保障委員会で答弁する稲田朋美防衛相=国会内で2017年3月16日午前9時33分、川田雅浩撮影

防衛省職員や陸自隊員が職務参考で電子データをダウンロード

 南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣されている陸上自衛隊部隊の日報を巡る問題で、これまで防衛省が「廃棄したので存在しない」としていた陸自内で、日報の電子データが保管されていたことが分かった。同省は陸自とは別の機関である統合幕僚監部で電子データが見つかったとしてきたが、実際には陸自で当初から保管されていたといい、「隠蔽(いんぺい)」との批判が高まりそうだ。

 派遣部隊は上部部隊の陸自中央即応集団(CRF)に現地の情勢を報告するため、陸自の指揮システムにある掲示板に日報の電子データをアップロードする。同省関係者によると、アクセス権限がある同省職員や陸自隊員が、職務の参考のために電子データをダウンロードしていた。

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