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あなたも学生社長…部活動「起業部」が誕生へ

「部室」として使用するIT企業の事務所で部員募集のチラシを前に「起業活動を通じて生きる力を育てたい」と話す熊野准教授=福岡市中央区で2017年3月8日午後5時26分、蓬田正志撮影

学生ベンチャーを育成で7月創部、30人以上が入部希望

 九州大(福岡市)に7月、学生ベンチャーを育成する部活動、その名も「起業部」が誕生する。10年間で30社を設立し、うち3社の上場を目指すユニークな部には、4月に入学する新1年生も含め、既に30人以上が入部を希望しているという。

     顧問に就く熊野正樹准教授(43)は銀行員などを経てベンチャー企業でM&A(企業の合併・買収)を担当した。その後、昨年3月まで2年間、崇城大(熊本市)に勤務。担当した1年生向けの講義「ベンチャー起業論」は理工系大学にもかかわらず、学年の半数に当たる約400人が受講する人気だった。

     ただ関心が高い一方で、「借金して最後は夜逃げをすることになるのでは」などと起業に危険なイメージを持つ学生も多かった。そこで必ずしも借金をしなくても投資を募ることができることや、事業計画の立て方などを教えていくと、本気で起業を希望する学生も現れ、2014年10月に全国で初めて大学公認の「起業部」を設立。実際に部員の一人は卒業後の15年、日本ブームに沸くコロンビアでカレー店のチェーン展開を目指して起業し、移動販売を始めた。

     昨年6月に赴任した九州大では大学発ベンチャーを推進する部署に所属し、4月からは起業に関する講義も担当する。同時に部活動も始めることにし、1月からフェイスブックなどで部員を募ったところ、希望者が殺到。福岡市中央区にあるIT企業の事務所のスペースを「部室」として無償で借りる手はずも整えた。

     7月に大学から認可を得られれば本格的に活動を始め、秋以降に実施される経済産業省やNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が開く起業コンテストなどに応募し、年明けには学生ベンチャー第1号を輩出したい考えだ。投資家や起業家らが審査員を務めるコンテストで高い評価を得られるように、熊野准教授の知り合いの起業家やベンチャー投資家から助言を受けながら事業計画を練ることにしている。

     熊野准教授は「大企業に入っても決して安泰な時代ではない。職業選択の一つとして、起業をきちんと教えるのも大学の役割だ。起業活動を通じて『生きる力』を育みたい」と意気込んでいる。【蓬田正志】

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