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オーケストラのススメ

~6~ 室内オーケストラに注目!

エマニュエル・クリヴィヌ指揮のヨーロッパ室内管弦楽団=横浜・みなとみらいホールで2000年10月(撮影・林喜代種氏)

山田治生

 室内オーケストラは、単にシンフォニー・オーケストラの規模を小さくしたものではない。室内楽とオーケストラの良さを兼ね備えた存在であり、むしろ、シンフォニー・オーケストラの進化形ではないかとさえ思う。

 「グレの歌」でオーケストラを極限にまで拡大させたシェーンベルクは「室内交響曲」を書いた。「春の祭典」でオーケストラの可能性を最大限に押し広げたストラヴィンスキーは、次に新古典主義的な「プルチネッラ」を作曲した。「ばらの騎士」でロマン派の爛熟(らんじゅく)を極めたリヒャルト・シュトラウスが次に書いた「ナクソス島のアリアドネ」は、36人のオーケストラで演奏される。作曲家はオーケストラを限界まで巨大化させたあとには、その正反対の方向に関心がいくものなのかもしれない。

 もちろん第1ヴァイオリンが8人ほどの室内オーケストラは、ハイドン、モーツァルトなど、古典派の音楽の編成である。ほとんどの古楽オーケストラも、室内オーケストラであるといえる。つまり近代的なオーケストラのもともとの形でもある。

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