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音楽一家 ヘーデンボルクファミリーの3兄弟

【5】「ずっと兄の背中を追いかけてきました」ユリアン・洋・ヘーデンボルクさんインタビュー【前編】 

=榊原崇弘撮影

 スウェーデン人でヴァイオリニストの父と日本人でピアニストの母を持つオーストリア、ザルツブルク生まれの3兄弟のインタビュー。今回は、「2人の兄がいなければ、今の私はなかった」と語る、三男でピアニストのユリアン・洋・ヘーデンボルクさん(26)に話を聞いた。【聞き手・西田佐保子】 

 才能ある2人の兄(長男でヴァイオリニストのヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルクさんと次男でチェリストのベルンハルト・直樹・ヘーデンボルクさん)の背中を見て育ってきた幼少期、彼らの存在は、素晴らしいお手本でもあり、同時にプレッシャーでもありました。兄弟で比べて劣等感を感じないように、「自分には自分の道がある」と意識的に考えることで、気持ちを落ち着かせるようにしてきたと思います。次兄の直樹とも11歳離れているので、私が10歳になる前に、2人とも家を出ました。「和樹も直樹もウィーンで活躍している。私もいつか2人のように成功したい」。12歳ごろからそのような思いを抱いてきました。ずっと兄を追いかけてきた。2人がいなければ、今の私はないでしょう。

 6歳でモーツァルテウム大学の予備科に入学し、ピアノとヴァイオリン、それぞれの先生に師事しました。ピアノとヴァイオリンを弾きはじめたのは5歳ごろです。当時、チェロにも興味がありました。でも、チェロを抱えて飛行機に乗るときには2人分の航空券が必要になりますよね。今から考えると、ピアノは荷物が一番少なく身軽でよかった(笑い)。

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