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広島の発言2017

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4月に被爆証言を再開する 新井俊一郎さん /広島

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被爆証言を再開する新井俊一郎さん=広島市南区で、石川将来撮影
被爆証言を再開する新井俊一郎さん=広島市南区で、石川将来撮影

子供たちに未来託し 新井俊一郎さん(85)

 体調不良で昨春、被爆体験証言者のリストから外れ、自宅で休養を続けた。健康に不安はあるが、4月から活動を再開する。今の日本に軍国主義時代と同じ雰囲気を感じ、危機感を抱いたためだ。

 「『積極的平和主義』の名の下に自衛隊の海外派兵が許され、治安維持法に似た共謀罪への手続きが進む。子供たちには戦争や地獄を伝え、未来を託したい。次の核戦争で人類は滅亡する。だから私たち被爆者は、せき込んででも全エネルギーを注ぎ、体験を語るんです」

 旧制広島高等師範学校付属中(現広島大付属中・高)1年だった1945年7月、農村の食糧を増やす挺身隊(ていしんたい)として原村(現東広島市)に出動した。教官から「頑張った者から帰省を許す」と通達があり、幸運にも帰省組に選ばれた。指定の帰省日は8月6日。運命の朝を迎えた。

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