メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

今週の本棚

松原隆一郎・評 『富国と強兵-地政経済学序説』=中野剛志・著

 (東洋経済新報社・3888円)

混乱極める世界情勢を見通す

 冷戦終了から四半世紀が経過した。当初は村上泰亮(やすすけ)、ローズクランスをはじめ、自由競争市場が世界に拡(ひろ)がり、各国が経済発展の軌道に乗ることで紛争にかまけることはなくなると多くの論者が予想した。

 ところが経済グローバリズムは二〇〇八年の世界金融危機を引き起こしたし、各国で格差が拡がっている。世界第二の経済力を蓄えた中国は、ユーラシアに「陸のシルクロード」を築くとともにアジア・中東からアフリカへ至る「海のシルクロード」も通すという「一帯一路」構想で、周辺地域と摩擦を引き起こしている。

 またロシアはウクライナを巡りアメリカやEUと対立するばかりか中国に接近しているし、イギリスがEUを離脱、果てはTPPからもトランプ米新政権が離脱を決めてしまった。自由主義陣営の知識人が抱いた目論(もくろ)みは、大きく軌道修正を迫られている。なぜこんな事態となったのか。

この記事は有料記事です。

残り1019文字(全文1432文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 新型肺炎、荏原病院院長「万全期し対応 ご安心ください」 帰国の4人受け入れ

  2. 新型肺炎 国内で新たに2人感染確認 奈良在住男性は武漢渡航歴なし、人から人への感染か

  3. 新型肺炎、中国の感染者がSARS上回る5974人 世界で6000人超に

  4. 京都市長選 現職支持団体が「共産党『NO』」広告 著名人の顔写真、許可なく掲載も

  5. 新型肺炎 ウイルス培養に成功、ワクチン早期開発の可能性も 豪研究所

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです