公示地価

憧れの住宅街一変 交通不便、空き家増加 千葉・柏

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 21日に公表された公示地価で、前年比の下落率が全国の住宅地で最も大きかったのは首都圏のベッドタウン、千葉県柏市の大室地区(8・5%)だった。

 1970年代に開発された約64ヘクタールの分譲地「柏ビレジ」の一角。この分譲地には81年から働き盛りの30~40代を中心に約1600世帯が移り住んだ。庭付き戸建てが並び、赤いレンガ塀などで街並みが統一された「高級住宅街」だったが、高齢化した住民が他の場所に住み替える一方、利便性の問題などで新しい入居者は増えず、地価も落ち込んだ。

 「資産価値が下がるから、いい気分じゃないね」。下落率が最大だった地点に住む元会社員の男性(66)は落胆気味だ。緑の多い環境にひかれ、約35年前に四千数百万円で2階建て住宅を購入し、妻(62)と小学生だった娘2人の4人で東京都内から引っ越した。公共交通機関はバスしかないが、「当時は若かったから交通の不便は気にならなかった」。しかし、成人して結婚した娘たちは「実家は不便」と都内に住む。

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