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憂楽帳

50年以上続く毎日新聞夕刊社会面掲載のコラム。編集局の副部長クラスが交代で執筆。記者個人の身近なテーマを取り上げます。

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学び合い

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 小学4年の時の転校先での思い出。算数の時間に、既に皆が習っていた「四捨五入」を質問した。先生は「4を捨てて、5から上を次の位に入れること」。頭の中は「?」だらけだったが、先生は別の説明に移り、それ以上聞けなかった。

 その後も、なぜ分数の割り算は分子と分母をひっくり返して掛けるのかが分からず、私は理解を諦めて暗記した。そして数学が苦手な大人になっていった。

 昨年、「面白い」と聞いて取材した東大阪市立花園中の数学の授業に心を奪われた。先生は最初に課題を与え、後は黙って見守るのみ。生徒は立ち上がり「教えて」と友達の席へ行き、聞かれた側はあの手この手で解き方を教える。1年間で100点満点で4点の子が53点、20点の子は94点に成績が上がったという。

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