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健康狂想曲

健康への関心が今ほど高まっている時代はありません。あふれる情報や「健康であるべきだ」という圧力に、どこか息苦しさを感じている人もいると思います。日本人の置かれた健康をめぐる状況を探る連載「健康狂想曲」を展開します。

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第1章・ここまで来た/5止 根強い「ビタミン信仰」

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 ●研究者でさえも

 東京都内の会社員の女性(38)は8年前から、総合ビタミン・ミネラル剤をほぼ毎日のように摂取している。フルタイムで働くキャリア女性。しばしば不規則な食生活を強いられ、仕事で疲労感を覚えることも頻繁だ。女性は「通常の食事をしていれば、ビタミン類が不足することはないと分かっているけれど」と前置きしたうえで、「美肌や病気予防など特定の目的をもって飲んでいるわけではない。ただ、手軽に摂取できるので、つい摂取してしまいますね」とサプリメントが日常食のようになっていると話す。

 今はドラッグストアをのぞけば、どこも各種ビタミンをそろえた健康食品がずらりと並ぶ時代。最近は、独自のビタミン剤を配合した総合ビタミン・ミネラル剤を販売する大手薬局まで現れた。ビタミン入り栄養ドリンクを箱ごと買ってゆく消費者もいる。“ビタミン信仰”は根強い。

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